ファミコンAV改造をしてみた
縦線ノイズ軽減編

前回NewFC用の延長コードを使い旧ファミのコントローラーを着脱可能に改造しましたが、
RF専用だったうえ改造中のミスで映像の移りが悪くなったので本体の買い替えついでに
本格的なAV改造をしてみた。

<今回の改造方法>
今回は、TEA4TWOというショップで販売しているビデオ改造キットである
FC AV AMPLIFIERFC PPUモジュールキット eala 3D Surround Module 組み立てキット を使い
音声のステレオ風出力や輪郭線等を綺麗に表示させます。

<改造手順>

<FC PPUモジュールキットとは?>

これはAV改造するとハッキリと表示される縦線ノイズを軽減してくれるノイズフィルターの基板である。
ファミコンには、前期基板と後期基板がありますが、後期基板は映像出力が強めなのか相性が合わないと縦線ノイズがあまり消えず
綺麗に縦線が表示されるだけのゲームが出てしまうバージョンの基板が多いらしい。 スーパーマリオ(ROM)等
つまりリスクの少ない前期基板での改造が良いということになります。

<製作するよ>

組み込み前の基板写真

先ず本体基盤のPPUというビデオ回路のメインICを外しますが、 素人には外せ無いので取り外し改造済みメイン基板を使いました。
で、今回は、僕的に訳有りなので後期型を選択いたしました。メイン基板代は安かったけどね
<基板写真>

これが修理点検及びPPU抜き及びヘッダーピン取り付け済み基板です。

そして本体に基板を取り付けますが少し失敗ソレは基板を少し斜めに取り付けたまま半田で
固定したため底蓋が閉まりにくくなりました。

<FC AV AMPLIFIERモジュールキットとは?>


ファミコンはビデオ出力に対応していませんましてやビデオ改造されることも前提にしていないため、
映像・音声の信号が弱くまたノイズが大量に含まれていますので今回の回路で増幅させつつノイズ部分は、
低減してくれる機能があります。(通常の増幅改造だとノイズまで増幅されさらに汚くなる可能性があるとか)
またFC PPUモジュールキットを組み込んだ基盤に取り付けるとさらに綺麗な映像が出力できるようです。

<製作するよ>
キット自体は、前回製作済みでしたが抵抗1本だけPPUモジュールキット用に変更しないといけないので
抵抗を交換し配線をしなおしました。(1部破壊したパターンがあったため無理やり修理済み)
また今回の回路ですが、音声出力がNewFCとほぼ同じ音量で再生されるように設計して有るらしいが、
使用する基盤のバージョンにより音量が違うため音声出力の最後の部分にある音量を下げるために
並列に繋がっている抵抗の片方を可変抵抗に変更し音量を微調節してます。

<余談>
コントローラーやビデオ端子に配線する前に仮配線でビデオ出力テストをするとスパーマリオの背景から
縦線のイズが目だって映っていたためコレはずれ基板だとガッカリしていました。

なぜこ今回購入した改造済み基板が相性が悪いバージョンが多いという後期基盤にしなくちゃいけなかったというと
今回使うFC AV AMPLIFIERモジュールキットは、前回コントローラー着脱可能改造した時にとりあえずビデオ改造で
単体で使う際に後期基板モードで製作したため今回の改造済み基板は、自然と後期基板になりました。
でも完成させた後の作動テストで状況が変わったの・・下部の文参照

<eala 3D Surround Module 組み立てキットとは?>


この回路は、モノラル音声をステレオ入力に繋ぐと片方のスピーカーから音が出ない問題が起こる。
そこでモノラル出力を並列に配線しステレオの両方の端子に繋ぐも音が大きくなっただけ。
そこでこの回路を使うと基本的には、左右同じ音が鳴りますがサラウンド機能により左右別々の
周波帯の音が同時に鳴ることにより立体的な音になります。
またこの基板は、ステレオ用のモードもあり通常のステレオもサラウンド付きになるので
ステレオ対応ゲーム機やオーディオアンプの回路等に付けたりして使うことも可能。

<製作するよ>
今回使ったキットは、以前NewFCのステレオ風改造時に使っていましたが本体が壊れた後
長らく使われずに居たのを使用しFC AV AMPLIFIERモジュールキットの音声出力を
モノ(L音声)入力の端子に配線し音声の再生テストをして完了いたしました。

<その他改造箇所&作動テスト>
今回の本体ケースは、前回故障させた本体のを再利用します。
もちろんコントローラーや改造済みコネクタも使います。

<ビデオ端子>

今回のビデオ端子は、ジャンク品のプレステのビデオ端子を使用しました。

<その他>

本体内部の写真は、作業が面倒な勢いで完成させたので撮影してません。

今回は、2P端子にNES光線銃も接続できるようにするためマイク信号の線と
光線銃の信号を切り替えるスイッチを取り付けました。
また写真には写っていないが電源ランプも追加いたしました。

<作動テスト>
端子とビデオ回路へ繋ぐ線も太いものへ交換し組み立ても終了しいざ電源を入れました。
すると仮配線時の飛び出す縦線が背景の色の1部と同化していました。
光線銃は、ブラウン管テレビが無いので光線銃のトリガーを使ったタイトル画面での
モード選択の作動までしか確認できていませんが。

そして作動確認後PSケーブルの予備として買っておいたプレステのAVアダプタが
+5Vの電源が無いと映像が映らないようなので電源をAV端子配線し対応させた。
映像が映ったが宙に浮くため本体を振動させると接触不良になるのが難点

<作動の相性?>
電源を入れたと同時に音がなる場合少し音割れしてなり始める。
(数秒間電源を入れた後再度電源を入れた場合は音割れしない)
ドラクエ2など1部ゲームは、縦線が薄っすら見えてしまう。
1部のテレビは、画面の切り替え時(マリオの土管に入る瞬間など)で画面表示が一瞬おかしくなる
1部のゲームはイヤホンで聞くと無音時等の音量が小さい時になるとシューとノイズ音が聞こえる

<配線完了後の写真>

配線完了後の内部写真(左)完成した姿の写真(右)

左写真が互換機用の光線銃・コントローラー端子 右写真は、プレステのAVアダプタを繋いだところ。

コレが今回の標準(通常使う)コントローラーですが、コレは元々連射つきツインファミコンの
コントローラーでジャンク本体より抜き取り配線を変えて使っています。


コントローラーが着脱可能になったのでコントローラの接続例を写真で紹介

左写真がNES光線銃を繋いだところで右写真がNESコントローラーと
ホリコマンダーブラックをNewFCの端子に繋ぐ変換プラグ経由で接続したところ。
なおNESコンは、連射装置のキットを内蔵させてます。

あまりにも完成させた感動と興奮が抑えきれず勢い余って命名してみた。
で名前を 超級紅白機スーパーファミコン  と命名

なお実際に販売されたスパーファミコンの事でなく 凄い(スーパー)ファミリーコンピュータ の略として名付けた。
(なおスーファミの正式名称は、スーパーファミリーコンピュータでなくスーパーファミコンである)
またこの漢字表記は、中国語で言うSNES(アメリカ版スーパーファミコン)を指す言葉だそうですが気にしない。


<感想>
仮配線のとき映像がさらに汚くなってしまった時はあせった。
でも完成させ電源を入れたときの画面を見たら縦線が消えていたので感動した。
仮配線の時ビデオ端子のGND側の配線がおかしかったと思うがもういいや。
その後ゲームで遊んでみたがマイク経由で聞こえる自分の声にも何故か感動した。
結果的にコントローラーを着脱可能に改造したが画質に満足できずNewFCを使うもデザインに満足できなくなっていた
が今回の改造キットで解決した。
あるホームページでは、旧ファミコンは、ノイズが出て汚いなくちゃエミュで遊んでいるようで困ると批判的ですが
僕は、実機でしかも綺麗な映像で遊びたい派だったのでとても満足して遊べてて良いと思います。


<数日使ってみて>
数日間使っていたらマイクのノイズがでました。
マイクボリュームを洗えばよいとの情報もとに洗剤不調のスポンジで
拭いてみたところノイズが消えましたが今度は、連射回路のパルス信号が
音として出力されるという問題が発生・・・ダメダコリャ
今度は洗剤で洗ってみたら少しノイズが消えましたが更なる問題が発生。
それは、音声が小さい時のノイズが前より大きくなっているようなと思い
ビデオアンプ回路を調ると音声回路の終端にある抵抗の分流箇所(音量を下げるる配線)に付け替えた可変抵抗が
外れていました。しかもこの基盤の仕様が音が大きく再生されしかもノイズが目立っている仕様と判明。
とりあえず可変抵抗を配線し直しさらに抵抗値を変更し少し小さいぐらいに再生するようにしたところ大半のゲームで
ノイズが聞こえなくなりマイクも音量を最大にした状態でイヤホンで聞かなければノイズが聞こえない状態になってくれました。


<今回使用した改造キットの購入先>

この店は、ファミコン・PCエンジンの中古をネット通販専門で販売をしたり
ファミコンの映像をNewFC並みにするキットやAV化する回路や保守部品も売っています。
また修理改造サービスもあるので修理・改造が出来なくても安心
通常の中古店と違い修理・メンテ済み商品を売っているので買ってすぐ壊れたとか
内部がゴミだらけで作動に影響がというトラブルは無いようですがメンテ費用込みなのか
少しお値段が張りますが長時間安心して遊べてお得です。


注意:今回紹介したキットで改造した後にファミコンのロゴ等が記載されたシール等が本体に貼り付けされたまま
中古販売した場合販売店やオークションの出品者が商標違反で訴えられる危険が出るので売らないほうが良いとのことです。


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